ピノガールの摘果|もったいなくて全部残したら6個収穫+スイカ割5回!2苗実験する今年

育て方

「ピノガールに実が3個も4個もついた!うれしい!」のあとに、必ず立ちはだかる壁。摘果

「1株3個まで」「1ツル1〜2個」「残りはハサミでチョキン」・・・分かってます。分かってるんです。でも、せっかく受粉に成功した小さな実を見ると、「これも育てたい・・・」って気持ちが先に立って、どうしてもハサミが下ろせない。

そんなあなたに、まずお伝えしたいことがあります。

大丈夫、摘果しなくても収穫はできます。

去年の我が家は、全部の実を残したまま育てて、10個着果したうち6個ちゃんと収穫できました。最後は株が枯れちゃったけど、それでも6個は手元に残った。中途半端に摘果して「ああすればよかった」と後悔するくらいなら、最初から残してみるのも一つの道だと思っています。

この記事では、ピノガールの摘果のプロの理論と、「もったいなくてできない」我が家のリアルな去年の話、そして今年の妥協プランをまとめます。

※整枝(つるを何本に絞るか)の話は別記事にまとめています。摘果の前にやる作業なので、まだの方はこちらからどうぞ。

ピノガールの整枝|子づる4〜5本 vs 3本、もったいない精神で迷う2苗の比較実験
ピノガール(小玉スイカ)の整枝のやり方を解説。子づるは何本残す?種苗会社の公式情報とベランダプランター栽培の体験談で、4〜5本残す苗と3本に絞る苗の2苗で比較実験中。誘引や孫づるのコツも紹介。

結論:摘果しなくても収穫はできた(去年の我が家の話)

まず、結論からお話しします。

  • 去年、我が家のピノガールは整枝も摘果もせず、つけた実を全部残しました
  • 結果、10個着果して
  • そのうち6個を無事に収穫できました(サイズもピノガールらしい小玉に育ちました)
  • 残り4個は、株が枯れてしまって収穫できず

つまり、「摘果しないと全滅」というわけではない、ということ。少なくとも私の去年の経験では、「摘果なし=6個収穫」でした。これは大事なポイントなので、最初に共有しておきたかったんです。

「中途半端にもったいないをやるよりは、6個しっかり取れて結果オーライ」というのが、私の正直な感想です。

摘果のプロの理論|基本知識をおさらい

「摘果しなくても収穫できた」とお話ししましたが、種苗会社や農業情報サイトでは、もちろん「摘果はやった方がよい」と言われています。基本知識として押さえておきましょう。

摘果のタイミング

  • 人工授粉から約10日後
  • 果実の大きさが直径4〜5cm(ピンポン玉〜ソフトボール大)になった頃

残す実の数(小玉スイカ・ピノガールの場合)

  • 1本の子づるにつき1〜2個
  • 1株あたり3〜5個が目安

残す実の選び方

  • 形が整っている(いびつでない)
  • 傷がない
  • 子づるの7節目以降あたりについている(株に近すぎない位置)
  • 一番元気そうな実

取り除く実は、子づるから生えた茎の根元を清潔なハサミで切り取ります。手でちぎると株を傷めるので、必ずハサミを使ってください。

なぜ「摘果しないとダメ」と言われるのか|つる枯病・株疲れの話

プロが摘果を強く勧める理由は、大きく2つあります。

① 実が小さくなる・甘くなりにくい

養分が複数の実に分散すると、1個あたりに行く栄養が減って、実が大きく育たない・糖度が上がらない、というのが基本理論です。

ただ、私の去年の実感としては、10個残してもピノガールらしい小玉サイズには育ちました。「もともと小玉品種だから、これでいいのかも」と思った記憶があります。極端に小さくなる、ということはありませんでした。

② 株が疲れて病気にかかりやすくなる

こっちが本当に怖い理由です。実をたくさんつけると、株は「ぜんぶ育てなきゃ」とフル稼働して、どんどん消耗していきます。これが「株疲れ」。

株が弱ると、つる枯病(つるがれびょう)などの病気にかかりやすくなります。つる枯病はスイカ・きゅうり・メロンなどウリ科に多い病気で、糸状菌が原因。茎の地際に発生して、症状が進むと先端まで枯死してしまいます。

我が家が去年枯らした原因も、おそらくこれ。株疲れ+つる枯病のダブルパンチだったと思っています。「いっぱい実をつけさせて」「葉も茂らせて」「整枝も摘果もしなかった」結果、株が支えきれなくなってしまったんです。

去年の我が家|10個着果→6個収穫→株が枯れた

もう少し詳しく、去年の経過をお話しします。

序盤:絶好調

つるはどんどん伸びて、雌花も次々咲いて、受粉も次々成功。気づいたら10個も実がついていました。「うわぁ、こんなに採れるの!?」とテンション爆上がりです。

収穫期:6個収穫、スイカ割は5回

受粉から35〜40日後、順番に収穫の時期を迎えます。最初の1個は記念に普通に切って食べたんですが、残りの5個は全部スイカ割! つまり、6個収穫して、スイカ割を5回もする羽目になったわけです。

子どもたちも最初は大喜びで、棒を振り回して大盛り上がり。ただ、5回目ともなるとさすがに飽きてました(笑)。「またスイカ?」って顔されたとき、「贅沢な悩みだなぁ」と笑ってしまったのを覚えています。

サイズもちゃんとピノガールらしい小玉に育っていて、甘さもしっかり。全部残してもちゃんと6個取れるんだ、というのが去年の発見でした。

後半:株が疲れて、よくわからない病気で枯死

でも、6個取れたあたりから株の元気がなくなって、葉が黄色くなり、気づいたら株全体に病気が広がっていました。そのときは病名までは分からなかったんですが、後から調べてみたら、症状的に「つる枯病」だったのかな、と思っています。

残り4個の実は育ちきる前に、株ごと枯れてしまいました。追肥もちゃんとしてたんですよ。それでも、たくさんの実を支える株の体力には追いつかなかった。これが「株疲れ」のリアルな姿でした。

反省・・・というほどではない

「もし摘果してたら、10個全部育ったかもね」と言われると、たしかにそうかもしれません。でも、中途半端に摘果して「やっぱり残せばよかった」と後悔するくらいなら、6個しっかり取れた去年は結果オーライだと思っています。スイカ割5回もできたし。

今年の妥協プラン|2苗で「摘果あり vs なし」を実験

とはいえ、せっかく2苗あるので、今年はちょっと実験してみることにしました。

方針摘果
1苗目もったいない精神を貫く(去年と同じ)摘果なし
2苗目基本通りに作ってみる1ツル1〜2個に摘果

「摘果したら本当に実が大きくなるのか」「摘果しなくても収穫量で勝てるのか」が、ちゃんと比べられるはず。同じベランダ・同じ天気・同じ育て方で2苗を比較できるのは、たぶんプロの記事にはない情報になると思います。

結果は夏のお楽しみ。ちゃんとレポートしますね。

「全部は無理でも、これだけは」最低限の摘果ライン

「摘果しなさい」と言われても無理。でも「6個取れたら結果オーライ」とは言っても、できれば株を長持ちさせたい・・・。そんな方に、「これだけは摘果したい」という最低限のラインを提案します。

① 1番果(最初に着果した実)は摘む

1番最初に咲いた雌花についた実は、株がまだ若いので、育ちにくいことが多いです。これだけは思い切って摘んで、2番果・3番果に養分を回しましょう。

② 形がいびつな実は摘む

明らかに変形している実、傷がついている実は、育っても食味が落ちることが多いです。「これは育てるの大変そう」と感じたものは、思い切ってサヨナラ。

③ 株元に近すぎる実は摘む

子づるの根元すぎる位置(株に近い数節目あたり)の実は、株への負担が大きいので、できれば摘みます。理想は7節目以降あたりの実。

この3つだけでも実行できれば、株への負担はかなり減らせます。「全摘果は無理だけど、これくらいなら・・・」というラインを、自分で決めてあげるのが大切です。

摘果しないなら、追肥と病気予防はしっかり

摘果しない=株への負担が大きい、ということ。なので、その分株のケアをしっかりしてあげる必要があります。

追肥でエネルギー補給

受粉が成功して実が大きくなり始めたら、2週間に1回のペースを目安に追肥します(株の状態や使う肥料によって調整してください)。実の肥大にはリン酸・カリウムが効くので、これらが多めの肥料を選ぶのがおすすめ。液体肥料なら水やりと同時にできて手軽です。

※私も去年は追肥してたんですが、それでも10個の実を支えるには足りませんでした。「摘果しない」を選ぶなら、追肥は最低限の防衛策と思ってください。

病気予防の基本

つる枯病を防ぐコツは、「株元を乾燥させる」「葉を密集させない」「不要な側枝を取り除く」の3つ。

  • 水やりは株元ではなく、土全体にゆっくりと
  • 梅雨時期は特に、葉が混みすぎないように間引く(孫づるを切る)
  • 古い葉・黄色くなった葉は早めに取り除く

害虫対策に防虫ネット

株が弱ってくると、アブラムシやハダニなどの害虫にも狙われやすくなります。プランターを防虫ネットで囲っておくと、初期被害をかなり防げます。受粉のあとは外して、害虫が増えてきたらまた被せる、と季節に応じて使い分けがおすすめ。

道具:摘果と株のケアに使うもの

園芸ハサミ(先細タイプ)

摘果には、整枝のときと同じ先端が細い園芸ハサミがおすすめ。実の根元を、株や他の葉を傷つけずに切れます。整枝・摘果・収穫まで、ピノガール栽培で一番出番が多い道具です。

まとめ|「もったいない」も間違いじゃない

ピノガールの摘果について、プロの理論と我が家のリアルな実体験をまとめました。

  • プロ理論:1ツル1〜2個、1株3〜5個、受粉から10日後・直径4〜5cmで摘果
  • 摘果しないと株疲れ→つる枯病のリスクが上がる
  • でも、我が家は去年摘果なしで6個収穫できた(スイカ割5回もできた)
  • 「中途半端にもったいない」より「全部残して結果オーライ」も一つの選択
  • 難しければ「1番果・いびつな実・株元の実」の3つだけでも摘む
  • 摘果しないなら、追肥と病気予防はしっかり

「摘果しないとダメ」と言われると凹みますよね。でも、自分のペースで、自分なりの選択をすればいいんです。完璧を目指すより、楽しく続けることの方が、たぶんずっと大事。

我が家の「摘果あり vs なし」2苗実験、結果が出たらレポートしますね。今年もみんなで、ピノガール頑張りましょう・・・!

ピノガールの育て方の全体像はこちら、受粉のやり方はこちらにまとめています。

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