ピノガールの花が咲いたら、次にやることは人工授粉です。
「虫が運んでくれるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、虫任せだと受粉できないことも多く、実がならないまま花が落ちてしまいます。自分でやった方が確実に実につながるので、ぜひやってみてください。
去年初めてやってみて、無事に収穫まで辿り着けたのですが、思っていたよりもクセがありました(笑)今回は実際の体験をもとに、やり方・タイミング・困ったことと対策をまとめます。
人工授粉が必要な理由
スイカは虫(主にミツバチ)が雄花の花粉を雌花に運ぶことで実がなります。
花壇やプランターでも虫は来てくれますが、タイミングよく受粉してくれるとは限りません。人工授粉をすれば確実にその日に受粉させられるので、実のつきが安定します。手間は5秒ほどで、やり方もとても簡単です。
まず覚えたい!雄花と雌花の見分け方
スイカの花には2種類あります。
- 雄花:細い茎についている。花びらの中心に花粉がついた雄しべがある
- 雌花:付け根に小さなスイカの形をした膨らみがある。これが子房で、受粉すると実になる
雌花の付け根の膨らみを見つけたら、「受粉チャンス!」のサインです。
受粉のタイミングとやり方
タイミングは「花が開いた当日の午前9〜10時ごろ」
花粉の活性が最も高いのは朝〜午前中。午前9〜10時ごろが理想的です。午後になると花がしぼんでしまうので、気づいたら早めに行動を。
雄花を使った直接受粉のやり方
- 雄花を1本摘み取る
- 花びらをそっとめくって、花粉のついた雄しべを露出させる
- 雌花の中心(柱頭)に直接こすりつける
道具なし、5秒もあればできます。花粉がしっかりついているか目で確認できると安心です。
受粉成功・失敗のサインを確認しよう
受粉後2〜3日で結果が出ます。
- 成功:雌花の付け根の膨らみ(子房)が少しずつ大きくなっていく
- 失敗:子房が黄色くなって、そのままポロッと落ちてしまう
落ちてしまっても落ち込まなくて大丈夫。次の雌花でまたチャレンジできます。
受粉日の管理は「荷物札」が便利
受粉に成功すると、収穫まで約35〜40日かかります。「いつ受粉したか」を記録しておかないと収穫タイミングが分からなくなります。
私がやっているのは、受粉した日付を書いた荷物札(タグ)を実の近くのツルに結ぶ方法です。
去年は受粉が失敗してしまってすぐ外すことになりましたが、今年は成功したらぜひ使ってみようと思っています。100均で売っているクラフト紙のタグを使う予定ですが、油性ペンで書かないと文字が見えなくなります。
たまに雨がひどいと紙がボロボロになることも要注意です。
よくある困りごと①「雌花が先に咲いて、雄花がない!」
去年、最初にこれをやらかしました。
雌花が咲いたのに、雄花がまだ一つも咲いていない状態。花粉が取れないので、その花には受粉できずに終わりました。
後で知ったのですが、スイカは最初に雄花が咲き、少し遅れて雌花が咲くのが一般的。でも個体差があって、うちは逆になってしまいました。
この場合は諦めるしかないのですが、次で挽回できるので焦らなくてOKです。
よくある困りごと②「雄花ばかりで雌花がない…」
これも去年よくありました。雄花はポンポン咲くのに、雌花がなかなか出てこない。
スイカは本来「雄花が多く、雌花は少ない」植物です。株全体の花の比率でいうと、雌花は数本に1本程度しか出ません。雄花が咲いているのは正常な状態なので、雌花が出るまで落ち着いて待ちましょう。
1番花より2番花の方がいいって本当?
結論:本当です。
1番花が咲く頃は株がまだ若くて小さく、実に栄養を十分に送れない状態です。そのため、1番花に着果させても実が小さくなったり、甘みが乗りにくいことがあります。
一般的には2〜3番花での着果を狙うのが基本とされています。
去年の私の場合は、結果的に1番花を受粉できなかったのですが、それが良かったのかもしれません(笑)
今年は2株植えた理由
去年の「雄花と雌花がタイミングよく咲かない」問題を解決するために、今年は2株育てることにしました。
株が2つあれば雌雄の花が咲くタイミングがずれにくくなりますし、片方がうまくいかなくてももう1株でリカバリーできます。育てる場所が確保できるなら、2株は本当におすすめです。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 受粉のタイミング | 花が開いた当日の午前9〜10時ごろ |
| やり方 | 雄花を雌花の中心にこすりつける |
| 受粉日の管理 | 荷物札に日付を書いて実の近くに結ぶ |
| 1番花は? | 着果させず2番花以降を狙うのが基本 |
| 収穫の目安 | 受粉から約35〜40日後 |
| 花がタイミングよく咲かない時は | 2株育てると解決しやすい |
人工授粉は慣れると楽しい作業です。花が咲いたら「今日だ!」とドキドキしながらやっています(笑)今年も無事に実がなることを願いつつ、引き続き記録していきます。


受粉に成功して実がついたら、次に待っているのが「摘果」。「もったいなくてできない」気持ちと向き合った話を書きました。


実際にうちのピノガールで受粉してみたレポはこちら。朝9時前と10時50分の時間帯比較もしています。



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