6月のある朝、ベランダのシュガープラム(ミニトマト)をのぞいたら、いくつかの実のお尻が黒くへこんでいました。「えっ、病気!?」とドキッとしたのですが、調べてみるとこれは尻腐れ(しりぐされ)という、ミニトマトでとてもよく起こるトラブルでした。この記事では、ミニトマトの尻腐れの原因と、これから私が試そうとしている対策を、まだ何も対策できていない正直な現在進行形でまとめます。同じように「お尻が黒い!」と焦っている方の参考になればうれしいです。
(2026年7月10日追記)その後、新しい実に尻腐れが出なくなりました!経過はこの記事の後半に追記しています。
ミニトマトの尻腐れは「病気」じゃないんです
まず安心してほしいのが、尻腐れは菌やウイルスが原因の病気ではありません。「生理障害」といって、育て方や環境のちょっとしたつまずきで起こるトラブルです。だから、まわりの株に伝染することもありません。
見た目は、実のお尻(先端)の部分が水がしみたように茶色〜黒色になって、だんだん陥没していきます。私のシュガープラムも、まさにこの状態でした。緑色の小さい実のうちから黒く沈んでしまっていて、見つけたときはちょっとショックでしたね。
シュガープラムが尻腐れになった、今年の状況
我が家のシュガープラムは、毎年ベランダのプランターで育てています。今年は4月に植え付けて、順調に実がつき始めたところでした。それなのに、なぜ尻腐れが出てしまったのか。思い当たることが、今年は2つあります。
1つめは、2026年5月の異常な暑さです。5月とは思えない高温が続いて、実があれよあれよと急成長していきました。あとで説明しますが、この「急に大きくなる」ことが尻腐れの引き金になりやすいんです。
2つめは、水やりのムラ。暑い日が続くとプランターの土はあっという間にカラカラになります。気づいたときにはしおれかけていて、あわててたっぷり水やり……という日が何度かありました。この「カラカラ→ドバッ」の落差が、実はよくなかったようです。
尻腐れの本当の原因はカルシウム不足。でも「肥料不足」とは限らない
尻腐れの正体は、実の中のカルシウム不足です。カルシウムが足りないと、実の先端の細胞がうまく作られず、あの黒い陥没が起きてしまいます。
ここで多くの人が勘違いしやすいのが、「カルシウム不足=肥料が足りない」ではないということ。土の中にカルシウムが十分あっても、それが実までちゃんと運ばれないと尻腐れになります。私のように水やりがムラだったり、暑さで急成長したりすると、カルシウムが追いつかなくなるんですね。主な原因を整理すると、こうなります。
| 原因 | なぜ尻腐れにつながる? |
|---|---|
| 水切れ・水やりのムラ | カルシウムは水と一緒に実へ運ばれるので、乾いてばかりだと吸えなくなる |
| 高温・急成長 | 実が一気に大きくなると、カルシウムの供給が追いつかない |
| 窒素肥料のやりすぎ | 葉ばかり育って、カルシウムが実に回らなくなる |
今年の私の場合は、上の2つ(水やりのムラと高温)がドンピシャだったと思っています。
ミニトマトの尻腐れ、これから試す対策4つ
正直に言うと、私はまだ何も対策できていません。これから試そうと思っていることを、優先順位の高い順にまとめました。
① 水やりを一定にする(いちばん大事)
尻腐れ対策で最優先なのが、水やりのリズムを整えること。土の表面が乾いたらたっぷり、を心がけて、「カラカラ→ドバッ」の落差をなくします。夏場は朝の涼しい時間にあげるのがおすすめ。日中に水やりすると、土の中でお湯になってしまうことがあるそうです。
② 敷きわらやマルチで土の乾燥を防ぐ
プランターは土が少ない分、とにかく乾きやすいです。株元に敷きわらを敷いておくと、土の水分が保たれて、水やりのムラがぐっと減ります。これは今すぐ取り入れたい対策です。
③ 尻腐れになった実は早めに取る
一度尻腐れになった実は、残念ながら元には戻りません。残しておいても株の栄養がもったいないので、見つけたら早めに摘み取って、健康な実に栄養を回してあげます。
④ 追肥は窒素ひかえめに
窒素が多すぎると葉ばかり茂って、カルシウムが実に回りにくくなります。追肥するときはトマト専用肥料など、窒素ひかえめのものを選ぶと安心です。そして今回、尻腐れに気づいてから私がやってみたのが、苦土石灰をまくこと。カルシウムを補えて、土の酸度もととのえてくれるので、症状に気づいたタイミングで株元にまいてみました。効果が出るまで少し時間がかかるそうなので、これから様子を見ていきます。即効性がほしいときは、先ほどのカルシウム入り液体肥料を葉にスプレーする方法もあります。
ちなみに私が試してみようと思っているのは、カルシウムとマグネシウムが入った液体肥料です。水やりのときに薄めて使えるので、プランターでも手軽に補えそうです。
落ち込まなくて大丈夫。最初の数個に出やすいだけ
尻腐れを見つけると「私の育て方がダメだったのかな」と落ち込んでしまいますが、実は最初の数個に出やすく、株が落ち着いてくると自然に減っていくことが多いんです。今ついている元気な実たちは、ちゃんと赤くなってくれるはず。私もこれから水やりと敷きわらを見直して、続きを見守っていきます。経過はまた追記しますね。
【7月追記】その後の経過:新しい実に尻腐れが出なくなりました!
この記事を公開してから2週間ちょっと。うれしい報告ができることになりました。あの後、新しくついた実には尻腐れが出なくなったんです!

※写真の中に、お尻が黒い実がいくつか写っていますが、これは以前に尻腐れになった実です。あとからついた新しい実は、きれいなままです。
実際にやったことを正直に書くと、たったの2つです。
- 記事中で紹介した苦土石灰をまいた(1回だけ)
- 水やりは「土が乾いてから」を徹底した
カルシウム入りの液体肥料は、結局使いませんでした。追肥もしていません。苦土石灰をまいたあとは、ちょうど雨の日が2日ほど続いて、そのあとは「土が乾くまで待ってから水やり」の繰り返し。「カラカラ→ドバッ」の落差をなくすことだけ意識しました。
もうひとつ正直に言うと、対策③に書いた「尻腐れになった実は早めに取る」も、実はやりませんでした。黒くなった実は自分では摘まず、自然に落ちるのに任せていました。落ちた分だけ実の全体の量は減ってしまいましたが、それでも株はちゃんと立て直してくれました。

よく見ると、先についた古い実にはお尻に黒い跡が残っているものもあります。でも、そのあとについた新しい実はつるんときれい。本文に書いた「最初の数個に出やすく、株が落ち着いてくると自然に減っていく」は、本当にその通りでした。
赤く色づいた実も、少しずつ採れ始めています。今まさに「お尻が黒い!」と焦っている方も、株を信じて水やりのリズムを整えながら、少しだけ待ってみてくださいね。
まとめ
- ミニトマトの尻腐れは病気ではなく、実のカルシウム不足による生理障害
- 原因は「肥料不足」よりも、水やりのムラ・高温による急成長・窒素のやりすぎが多い
- 対策は、①水やりを一定に ②敷きわらで乾燥を防ぐ ③なった実は早めに取る ④窒素ひかえめ
- 最初の数個に出やすいだけで、株が落ち着けば減ることが多いので焦らなくて大丈夫
シュガープラムについては、こちらの記事でも育てた様子をまとめています。あわせてどうぞ。



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